"銀弾"発砲第一弾作品「雪影-setsuei-」装弾準備稿・ ノーガード漫談

"銀弾"発砲第一弾作品「雪影-setsuei-」装弾準備稿・ ノーガード漫談

はじめまして、関係者なんだか部外者なんだかよくわからないライターの田中ロミオです。

今回の新作「雪影」では、企画兼アドバイザーという位置にいます。

企画作りには参加するのに自分では書かない。

ライターなのに。なぜ?

そんな疑問もおありでしょう。

そもそも企画だのアドバイザーだのといった仕事は、具体的にどういうことをするのか?

企画という仕事のプロセスを簡単にご説明いたします。


1)企画書作成

 メーカー側と討議しながら企画書を作ります。


2)口論

 口論ないしは闘争を行います(必ず発生します)。


3)J●L国際線の予約

 書類を通してしまえばこっちのものです。

 開発期間中、修羅場となる現場を刺激せぬよう、ハワイにでも行ってトロピカルドリンクを飲みます。

 この間、電話には一切出ません。


4)リテイク

 上がってきたシナリオや原画に対して、忌憚なくリテイクを出します。


5)金品の要求

 不当に高額な請求書を叩きつけた後、部屋の隅でデ●ノートのエルみたいに病的に座って入金を待ちます。


6)プレイ

 金が入り次第、西川口で豪遊します。ボッチャン店には気をつけて!


 以上となりますが、あなたの思われる通り、犯罪そのものです。

まさにSF新世界

ワイドなプリンスの風合いさえ帯びてきそうです。


少し真面目な話をしますと、この業界では「出所のわからない企画」というものが往々にして商品化されていきます。

経路は様々ですが、そのひとつに外部の人間が持ち込む、というパターンがあるんです。

とある若手が仕事をしていると、突然我がもの顔で会社にあらわれ、偉い人とじかに話をしていく。

そんな人間はどこにでもいるものです。

彼は若くなく、作り手としてはロートルであることが多いのですが、コネだけは充実しています。偉い人と無駄話に興じたり、シーメーをチーゴーになったり、力は遺憾なく発揮されます。

そして時には、コネを利用し自分の企画を通してしまうのです。

偉い人の側から「なんかいい企画ない?」と持ちかけることさえあります。

企画が欲しいなら若い俺がいくらでも出すのにィ!」と焦げついているヤングのセンスで見ると、少々古臭かったり意味不明な内容だったりします。

が、なにしろ敵はグレート・コネクション。

末端の一存で没にすることは困難です。

そしてこのような企画を手渡されるのも、たいていフレッシュ(若手)なのです。

事情を知らぬまま作業を進めるうちに、その若い心中にひとつの疑念が宿るようになります。


「あの変なオッサンは誰なんだ?」と--------


この若手というのは過去の私。

そして今の私は・・・・・・そう、紛れもなく「変なオッサン」ポジションに立っているのです。

シルバー・パレットは村上ともう(愛称)という男が作りました。

社名には「おまえら確実にトドメ指してやンよ」という意味があります(嘘です)。

ともうは自信家。

経験があるだけに、若手企画者からすれば容易ならざる上司でしょう。

しかし私なら、ともうに対してボタン連打で勝ち負けを競うことができる立場。

知り合いですから。

「変なオッサン」・・・・・・それは関係者であり部外者。

「変なオッサン」・・・・・・それは無限の人間力を目指す者にとってひとつの到達点。

あちらがレッドの王子なら、こっちはシルバーのプリンスだぜ。

そんな天外で魔境な野望に身を焦がしつつ、○ボタンを連打でともうと張り合う今日この頃。


紙幅が尽きましたので「生活費自動発生システム構想」につきましてはまたの機会に。